午年(うまどし)は、十二支の7番目にあたる「午(うま)」の年です。馬は古くから人との関わりが深く、農耕や移動、戦いなどさまざまな場面で活躍してきました。また、神社に奉納された神馬(しんめ・じんめ)や、願い事を書いて奉納する絵馬など、縁起や信仰と結びついた存在としても知られています。
そのため、午年には馬をモチーフにした置物や縁起物、絵馬、年賀状などが多く登場します。この記事では、午年の意味や由来、2026年をはじめとする午年の一覧、十干と組み合わせた干支、馬にまつわる縁起物、置物の選び方や飾り方、馬のことわざ、夢占いまで、午年と馬について幅広く紹介します。

▲午年の置物・縁起物として親しまれている馬の置物
午年(うま年)とは?
午年とは、十二支の「午(うま)」にあたる年のことです。十二支を順番に並べると、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥となり、午は7番目に位置します。
一般的には「午年」と書いて「うまどし」と読みます。「午」という漢字は、現在でも「午前」「午後」「正午」など、時間を表す言葉の中で使われています。
十二支は動物を表すものとして広く知られていますが、もともとの十二支は、年だけではなく、時刻や方位、月などを表すためにも使われてきました。午は南の方位や、昼の時間帯とも関係しています。
午年の「午」は「馬」と同じ意味なの?
日常生活では「午=馬」と考えて問題ない場面が多いものの、正確には「午」は十二支の名称で、動物として対応するのが「馬」です。
そのため、「午年」は「うまどし」、「午の置物」は「うまの置物」というように、十二支としては「午」、動物としては「馬」と表記を分けて考えると分かりやすくなります。
2026年は午年!干支は「丙午(ひのえうま)」
2026年は午年(うま年)です。十干と十二支を組み合わせた干支では、「丙午(ひのえうま)」にあたります。国立天文台の六十干支の資料でも、「丙午」は六十干支の一つとして掲載されています。
ここで注意したいのが、「十二支」と「干支」は厳密には同じものではないという点です。
- 十二支:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
- 十干:甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
- 干支:十干と十二支を組み合わせたもの
つまり、2026年は十二支だけなら「午」ですが、十干まで組み合わせると「丙午」という表記になります。
午年の西暦・干支一覧
| 西暦 | 十二支 | 干支 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 2014年 | 午 | 甲午 | きのえうま |
| 2026年 | 午 | 丙午 | ひのえうま |
| 2038年 | 午 | 戊午 | つちのえうま |
| 2050年 | 午 | 庚午 | かのえうま |
| 2062年 | 午 | 壬午 | みずのえうま |
午年は12年ごとに巡ってきますが、十干と十二支を組み合わせた「干支」は60種類あります。そのため、「午」を含む干支も5種類あり、同じ組み合わせが再び巡ってくるのは60年後です。国立天文台も、十干と十二支の組み合わせによって六十干支が構成され、60年で一巡することを説明しています。
午年の5種類の干支
- 甲午(きのえうま)
- 丙午(ひのえうま)
- 戊午(つちのえうま)
- 庚午(かのえうま)
- 壬午(みずのえうま)
「午年=すべて同じ干支」というわけではなく、十干まで含めるとこの5種類があります。2026年はその中の丙午(ひのえうま)です。
馬はどんな意味を持つ動物?
馬は、人間と長い歴史をともにしてきた動物です。農耕や運搬、移動、軍事など、昔の暮らしを支える重要な役割を担ってきました。
現在では自動車などのエンジン出力を表す「馬力」という言葉にも馬が登場します。馬が持つ力強さや速さは、現代の言葉の中にも残っています。
また、日本の文化では馬は神社や信仰とも深い関係があります。特に神馬(しんめ・じんめ)は、神様の乗り物や神様に奉納される馬として知られています。
かつては、願い事をするときに実際の馬を奉納する習わしがありました。しかし、実際の馬を奉納することは大きな負担となるため、馬の絵を描いた板などを奉納する形へと変化し、現在の「絵馬」につながったと説明されています。
絵馬と馬の縁起
「絵馬」という言葉からも分かるように、馬は日本の願掛け文化と深く結びついています。
現在の絵馬は、神社や寺院などで願い事や目標を書いて奉納するものとして親しまれています。馬そのものを奉納する代わりに、馬の姿を描いたものが用いられたことが、絵馬の名前の由来の一つとされています。
このような歴史から、馬は願い・祈願・奉納を連想させる動物としても知られています。
午年の置物・縁起物を選ぶなら?
午年を迎える際には、玄関やリビング、床の間などに馬をモチーフにした置物を飾る方法があります。
干支の置物には、陶器、木製、金属製、ガラス製、土鈴などさまざまな種類があります。デザインも、写実的な馬からかわいらしい十二支飾り、伝統的な和風の置物まで幅広くあります。
選ぶときは、「開運効果があるか」だけで判断するのではなく、自宅の雰囲気に合うか、毎年大切に飾れるか、サイズが適しているかといった実用面も考えると選びやすくなります。
午年の置物を選ぶポイント
- 玄関や棚など、飾る場所に合ったサイズを選ぶ
- 和室・洋室など、部屋の雰囲気に合わせる
- 馬の姿や表情など、好みに合うデザインを選ぶ
- 一年を通して飾るのか、正月飾りとして使うのかを決める
- 干支飾りとして毎年交換するのか、長く飾るのかを考える
- 置物の素材や手入れのしやすさも確認する

午年の置物には、白馬をモチーフにしたものなど、清々しい印象のデザインもあります。新年の飾りとして馬の置物を取り入れると、干支を身近に感じられます。
午年の置物はどこに飾る?
干支の置物を飾る場所に絶対的な決まりがあるわけではありません。玄関、リビング、床の間、棚など、生活の邪魔にならず目につきやすい場所を選ぶとよいでしょう。
玄関なら来客を迎える場所として、リビングなら家族が集まる場所として、床の間なら和の雰囲気を生かした飾りとして楽しめます。
大切なのは、「この場所に置かなければ運気が上がらない」と考えすぎるのではなく、新しい年を迎える季節の飾りとして楽しむことです。
午年の馬にはどんな縁起がある?
馬は昔から人間の生活を支えてきたため、力強さ、速さ、行動力などを連想させる動物です。また、神馬や絵馬の文化があることから、願い事や祈願とも結びついています。
こうした背景から、午年の馬の置物は「元気に前へ進みたい」「新しいことを始めたい」「願いを大切にしたい」という気持ちを込めた飾りとして楽しむことができます。
もちろん、置物を飾ったから特定の出来事が起こるというものではありません。縁起物は、昔から伝わる文化や言い伝えを楽しみながら、新年の願いや目標を意識するきっかけとして取り入れるのがおすすめです。
午年におすすめの馬グッズ・縁起物
午年には、置物だけでなく、馬をモチーフにしたさまざまなグッズが登場します。
- 馬の置物
- 干支飾り
- 絵馬
- 馬を描いた掛け物や飾り
- 馬モチーフのアクセサリー
- 馬のストラップ
- 馬をデザインした財布
- 馬のイラストを使った年賀状
「午年だから馬の置物を飾る」という方法だけでなく、普段から馬が好きな人なら、馬をモチーフにしたインテリアや小物を取り入れて楽しむこともできます。
午年の「馬九行く(うまくいく)」とは?

馬にまつわる縁起の言葉として知られているのが「馬九行く(うまくいく)」です。
これは「馬九=うまく」という語呂合わせを利用した表現で、9頭の馬を描いた財布などの縁起物にも使われています。「何事もうまくいく」という願いを込めたデザインとして親しまれているものです。
このような語呂合わせは、縁起物を選ぶ楽しみの一つです。必ずしも特定のご利益を保証するものではありませんが、言葉の響きやデザインに願いを込められるところに面白さがあります。
午年の年賀状・馬のイラスト
午年には、年賀状にも馬や午をモチーフにしたイラストが多く使われます。馬は姿そのものが分かりやすく、躍動感のあるデザインにも、かわいらしいデザインにも向いている動物です。

門松と馬を組み合わせれば、お正月らしい雰囲気のイラストになります。年賀状では、馬の姿を大きく配置するだけでなく、富士山、日の出、門松、梅、扇などの正月らしいモチーフと組み合わせる方法もあります。

白馬を使ったデザインなら、力強さだけでなく、清潔感や新年らしい爽やかさも表現できます。

絵馬と馬を組み合わせたデザインも、午年らしいモチーフの一つです。年賀状や印刷物などで馬を使う場合は、素材ごとの利用規約を確認してから利用しましょう。
午年の「午」にはどんな意味がある?

十二支の「午」は、単に馬という動物を表す記号ではありません。古くから、時刻や方位、月などを表すためにも使われてきました。
- 十二支:7番目
- 読み方:うま
- 対応する動物:馬
- 方位:南
- 時刻:午前11時ごろから午後1時ごろ
- 月:旧暦の5月
十二支の「午」は、正午を中心とする時間帯とも関係しています。現在でも「午前」「午後」「正午」という言葉にその名残を見ることができます。
「正午」「午前」「午後」は午から来ている?
「午」という字が時間を表す言葉に使われているのは、十二支の時刻区分と関係しています。
午の刻は、おおむね午前11時から午後1時ごろの時間帯を指します。その中心となる12時が「正午」です。また、正午より前を「午前」、正午より後を「午後」と呼びます。
普段何気なく使っている「午前・午後・正午」という言葉にも、十二支の「午」が残っていると考えると、午年をより身近に感じられます。
午の方位は「南」
十二支は方位を表すためにも使われてきました。午は南に対応します。
十二支を方位として見た場合、子が北、卯が東、午が南、酉が西というように、四方位の基準にも十二支が使われています。
「子午線」という言葉にも「子」と「午」が登場します。子が北、午が南を表すことから、南北を結ぶ線を意味する言葉として「子午線」が使われています。
午年と陰陽五行
十二支は、陰陽五行と組み合わせて語られることもあります。一般的な対応では、午は火と結び付けられます。
ただし、陰陽五行との対応は、暦や占術などの考え方によって細かな解釈が異なる場合があります。そのため、「午だから必ず○○になる」と断定するよりも、伝統的な考え方の一つとして知っておくとよいでしょう。
特に「丙午(ひのえうま)」については、「丙」も五行の火と関連するため、昔からさまざまな言い伝えが生まれました。しかし、これらは文化・歴史上の俗信として扱うべきもので、現代の人の性格や人生を決める科学的根拠があるわけではありません。
午年・馬にまつわることわざや故事
馬は昔から人間の生活に身近な動物だったため、日本語には馬を使ったことわざや四字熟語、故事成語が数多く残っています。
左馬(ひだりうま)

左馬は、「馬」という字を左右逆にしたものです。馬に関する縁起物として知られており、商売繁盛や招福などの願いを込めた置物や飾りに使われることがあります。
「馬」の字を逆さにすると「うま」が「まう(舞う)」になるという語呂合わせから、縁起がよいとする説明もあります。
人間万事塞翁が馬
「人間万事塞翁が馬」は、人生の幸不幸は簡単には予測できないという意味の故事成語です。
一見すると悪い出来事に思えることが、後になって良い結果につながることもあります。反対に、良い出来事がそのまま幸せにつながるとも限りません。目の前の出来事だけで判断しないことの大切さを表す言葉として知られています。
馬耳東風
「馬耳東風」は、人から何か言われても気に留めず、聞き流してしまうことを意味します。
馬の耳に念仏
「馬の耳に念仏」は、いくらありがたい話を聞かせても、本人にその価値が分からなければ効果がないことのたとえです。「馬耳東風」と似た意味で使われます。
竹馬の友
「竹馬の友」は、幼いころから一緒に遊んできた幼なじみを意味します。ここでいう竹馬は、子どもが遊びに使った竹製の道具です。
南船北馬
「南船北馬」は、あちこちを忙しく旅することを意味する言葉です。南では船を使い、北では馬に乗るというところから生まれた表現です。
将を射んとせばまず馬を射よ
「将を射んとせばまず馬を射よ」は、大きな目的を達成するためには、その周囲にある重要な要素から先に対処するという意味で使われます。
午年に使える「馬」にまつわる言葉
午年の年賀状やメッセージ、店頭POPなどでは、馬に関連する言葉を使うと午年らしい雰囲気を出すことができます。
- うまくいく
- 馬力を発揮する
- 一馬力
- 駿馬のように駆ける
- 新しい年へ駆け出す
- 勢いよく前へ進む
「うまくいく」のような語呂合わせは、午年のキャッチコピーにも使いやすい表現です。新年の挨拶なら、「今年もすべてがうまくいきますように」のように、願いを込めた表現にすることもできます。
午年生まれの人の性格は?
十二支には、それぞれの動物から連想される性格やイメージがあります。午年生まれについては、馬の活発なイメージから、行動力がある、明るい、自由を好む、好奇心が旺盛などと語られることがあります。
一方で、こうした性格は十二支にまつわる伝統的なイメージや占いとして語られているものであり、午年に生まれた人すべてに当てはまる性格というわけではありません。
干支による性格診断は、「自分や周囲の人を知るための話題の一つ」として楽しむくらいがちょうどよいでしょう。
午年の開運財布「馬九行く」
9頭の馬をデザインした財布を「馬九行く(うまくいく)」という語呂合わせでみることができます。
このタイプの財布は、馬に関する縁起や語呂合わせを楽しみたい人に向いています。
「財布を持てば必ず金運が上がる」というものではありませんが、新しい財布を購入するタイミングに、馬や「うまくいく」という言葉に願いを重ねるのは、縁起物の楽しみ方の一つです。
午年の馬の夢占い
馬は夢占いでもよく登場する動物の一つです。元ページでは、馬の夢について「エネルギー」「情熱」「行動力」「財運」などのイメージを紹介していました。
夢占いでは、同じ「馬の夢」でも、馬の色や大きさ、馬との関わり方、馬が元気だったのか弱っていたのかなどによって解釈が変わるとされています。
たとえば、馬に乗る夢、馬が走る夢、白い馬の夢、黒い馬の夢、馬を助ける夢など、状況によってさまざまな意味が紹介されています。
夢占いは科学的に未来を予測するものではありませんが、夢に登場した動物や出来事をきっかけに、自分の気持ちや最近の出来事を振り返る材料として楽しむことができます。
馬の夢についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
午年の置物を飾るときに大切なこと
干支の置物は、その年の動物を身近に感じられるお正月飾りです。
「午年だから馬の置物を買わなければならない」という決まりがあるわけではありません。しかし、干支の置物を毎年飾る習慣がある家庭では、その年の干支を玄関やリビングなどに置くことで、季節の変化を楽しむことができます。
また、馬は「走る」「進む」「力強い」といったイメージを持つため、新しい目標に向かって進みたい年の象徴として飾るのもよいでしょう。
縁起物は、何かを必ず起こしてくれるものとして考えるよりも、願いや目標を思い出すきっかけとして取り入れると、より自然に楽しめます。
午年のまとめ
午年は、十二支の7番目にあたる「午(うま)」の年です。馬は古くから人間の生活を支えてきた動物であり、神馬や絵馬など、日本の文化や信仰とも深く関係しています。
2026年は午年で、十干と十二支を組み合わせた干支では「丙午(ひのえうま)」です。午年は12年ごとに巡りますが、干支まで含めると60種類が一巡するため、同じ「午」の干支が再び巡るのは60年後になります。
馬の置物や絵馬、左馬などの縁起物には、長い歴史の中で育まれてきたさまざまな意味や言い伝えがあります。
午年を迎える際には、こうした文化を知ったうえで、自分の好きな馬の置物や縁起物を選んでみるのもおすすめです。
また、午年だけでなく、子・丑・寅・卯・辰・巳・未・申・酉・戌・亥についても、それぞれの干支に意味や由来、縁起物、夢占いなどがあります。
十二支についてさらに詳しく知りたい方は、12干支の記事一覧もご覧ください。
午年についてよくある質問
午年は何年ですか?
午年は12年ごとに巡ってきます。近年では2014年、2026年、2038年、2050年、2062年が午年です。
2026年の干支は何ですか?
2026年は十二支では「午(うま)」、十干と十二支を組み合わせた干支では「丙午(ひのえうま)」です。
午年の「午」は何と読みますか?
十二支の「午」は「うま」と読みます。「午年」は「うまどし」です。
午年は何番目ですか?
午は十二支の7番目です。子から数えると、子・丑・寅・卯・辰・巳・午の順になります。
午年の次は何年ですか?
午年の次は未年(ひつじ年)です。その次は申年(さる年)となります。
午年の置物はどこに飾ればいいですか?
玄関、リビング、床の間、棚など、置物を楽しみやすい場所に飾るとよいでしょう。特定の場所に置かなければならないという決まりがあるわけではありません。
午年の置物にはどんな意味がありますか?
馬は、力強さ、行動力、速さなどを連想させる動物です。また、神馬や絵馬の文化とも関係しています。そのため、午年の置物は新年の飾りや縁起物として楽しむことができます。
「丙午」とは何ですか?
「丙午(ひのえうま)」は、十干の「丙」と十二支の「午」を組み合わせた六十干支の一つです。2026年が丙午にあたります。
午年と馬年は同じですか?
一般的には「午年」と「馬年」は同じ意味で使われます。正確には「午」が十二支の名称で、それに対応する動物が馬です。