申年(さるどし)は、十二支の9番目にあたる「申(さる)」の年です。猿は日本でも古くから人間の身近にいる動物で、神社や信仰、昔話、ことわざなど、さまざまな文化の中に登場します。
また、「猿」にまつわる縁起のよい言葉として「災いが去る」「苦難が去る」などの語呂合わせが知られており、猿をモチーフにした置物や縁起物も親しまれています。
この記事では、申年の意味や由来、申年がいつなのか、十干と十二支を組み合わせた干支、猿の置物・縁起物の選び方や飾り方、猿にまつわることわざや言葉、申年生まれの特徴、年賀状のイラスト、猿の夢占いまで、申年と猿について幅広く紹介します。

申年(さる年)とは?
申年とは、十二支の「申(さる)」にあたる年のことです。
十二支を順番に並べると、
- 子(ね)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(う)
- 辰(たつ)
- 巳(み)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(い)
となり、申は9番目に位置します。
一般的には「申年」と書いて「さるどし」と読みます。十二支としての漢字は「申」ですが、対応する動物が「猿」です。
そのため、「申年の置物」という場合には猿をモチーフにした置物を指すことが多く、「猿の置物」「さるの置物」といった表現も使われます。
「申」と「猿」は同じもの?
日常的には「申=猿」と考えて問題ない場面が多いですが、正確には「申」は十二支の名称で、動物として対応するのが猿です。
十二支はもともと、動物だけを表すために作られたものではなく、年や月、時刻、方角などを表すためにも使われてきました。その後、十二支と動物が結び付けられ、現在のように「子=ねずみ」「丑=牛」「申=猿」という形で広く知られるようになりました。国立天文台も、十二支は古くから暦の月や時刻、方角などに使われ、後に動物と結び付けられたと説明しています。
申年はいつ?
申年は12年に一度巡ってきます。
近年・今後の申年には、次のような年があります。
| 西暦 | 十二支 | 干支 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 2004年 | 申 | 甲申 | きのえさる |
| 2016年 | 申 | 丙申 | ひのえさる |
| 2028年 | 申 | 戊申 | つちのえさる |
| 2040年 | 申 | 庚申 | かのえさる |
| 2052年 | 申 | 壬申 | みずのえさる |
ここで注意したいのが、「申年」と「干支」は厳密には同じものではないということです。
たとえば2028年は十二支では「申(さる)」ですが、十干まで組み合わせた六十干支では「戊申(つちのえさる)」となります。
十干と十二支を組み合わせると60種類の組み合わせができ、これを六十干支といいます。60年で一巡するため、同じ「戊申」が再び巡ってくるのは60年後です。
申年の干支は5種類ある
「申」を含む六十干支は、次の5種類です。
- 甲申(きのえさる)
- 丙申(ひのえさる)
- 戊申(つちのえさる)
- 庚申(かのえさる)
- 壬申(みずのえさる)
これは、十二支の「申」が12年ごとに巡る一方で、十干が10年周期で巡るためです。
2028年は戊申(つちのえさる)にあたります。
なお、十干には甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類があり、十二支には子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類があります。すべての組み合わせが使われるわけではなく、順番に組み合わせることで60種類の干支になります。
申年の「申」にはどんな意味がある?
十二支の「申」は、動物としては猿に対応しています。
十二支は、年だけではなく、昔の時刻や方角などを表すためにも使われました。申は十二支の9番目で、時刻では午後3時から5時ごろ、方角では西南西寄りの方位に対応するとされています。国立天文台の十二支の資料では、申は15時から17時の時刻に対応しています。
また、十二支の動物にはそれぞれさまざまなイメージが重ねられてきました。猿は知恵があり、身軽で、木々の間を自由に動き回る動物です。そのため、申年には知恵・機転・行動力・器用さなどを連想する人もいます。
こうしたイメージは、十二支にまつわる文化や言い伝えとして楽しむものです。生まれた年だけで人の性格や将来が決まるという意味ではありません。
猿は縁起のよい動物なの?
猿は、日本では古くから神社や信仰と関わりのある動物としても知られています。
特に有名なのが、猿を神の使いとする信仰です。神社によっては猿を特別な存在として扱っているところもあります。
また、「猿」という言葉を使った「去る」との語呂合わせも、縁起物の世界ではよく知られています。
- 災いが去る
- 苦難が去る
- 病が去る
- 悪いことが去る
このような語呂合わせから、猿の置物を「災いを遠ざける」という願いを込めた縁起物として紹介することがあります。
もちろん、猿の置物を飾ることで実際に災いがなくなることを保証するものではありません。昔から伝わる言葉遊びや縁起の考え方として楽しむのがよいでしょう。
申年の置物・縁起物を飾ろう
申年のお正月には、猿をモチーフにした干支の置物を飾るのもおすすめです。
干支の置物には、陶器、木製、金属製、ガラス製、土鈴などさまざまな種類があります。猿の表情やポーズも、かわいらしいものから力強いものまでさまざまです。
選ぶ際には、縁起の意味だけでなく、自分が気に入るデザインか、飾る場所に合う大きさか、素材の手入れがしやすいかなども確認するとよいでしょう。
申年の置物を選ぶポイント
- 玄関や棚に置けるサイズか確認する
- 和室・洋室など部屋の雰囲気に合わせる
- 猿の表情やポーズが好みに合うものを選ぶ
- 正月飾りとして使うのか、一年を通して飾るのかを決める
- 陶器・木・金属など素材の特徴を確認する
- 干支の置物として毎年交換するか、長く飾るかを考える

猿の置物は、干支飾りとしてだけでなく、動物をモチーフにした和風インテリアとしても楽しめます。
申年の置物はどこに飾る?
干支の置物を飾る場所に、全国共通の絶対的な決まりがあるわけではありません。
玄関、リビング、床の間、棚、テレビボードなど、生活の邪魔にならず、置物を楽しめる場所を選ぶとよいでしょう。
玄関に飾る
玄関は家に入ったときに目に入りやすい場所です。小さめの猿の置物なら、靴箱の上や玄関収納の棚などにも飾りやすいでしょう。
リビングに飾る
家族が集まるリビングなら、干支の置物を一年の季節飾りとして楽しめます。大きな置物よりも、家具とのバランスを考えたサイズを選ぶとすっきり見えます。
床の間に飾る
和室や床の間がある場合は、干支飾りと相性のよい場所です。台座や敷物を組み合わせると、お正月らしい雰囲気を作ることができます。
大切なのは「この場所でなければ運気が上がらない」と考えることではなく、新しい年を迎える季節の飾りとして気持ちよく楽しむことです。
申年の縁起物「災いが去る」
申年の縁起物について調べると、「猿」と「去る」をかけた語呂合わせを目にすることがあります。
「災いが去る」「苦難が去る」といった表現は、猿を縁起物として紹介するときによく使われる考え方です。
このような語呂合わせは、日本の縁起物文化の面白いところでもあります。動物そのものの特徴だけでなく、名前や音から別の言葉を連想させることで、願いや思いを込めています。
そのため、申年の猿の置物を選ぶときも、「災いを避けたい」という願いだけでなく、新しい年を前向きな気持ちでスタートしたいという思いを込めて飾ることができます。
申年のおすすめグッズ・縁起物
申年に楽しめるのは、置物だけではありません。
- 猿の置物
- 干支飾り
- 猿の土鈴
- 猿をモチーフにしたアクセサリー
- 猿のストラップ
- 猿の絵馬
- 猿を描いた年賀状
- 猿をモチーフにした財布や小物
- 十二支が一緒になった置物
普段から猿が好きな人なら、申年だけでなく、長く飾れる猿のインテリアを選ぶのもよいでしょう。
一方、「その年の干支を毎年飾る」という習慣がある場合には、コンパクトな干支置物を選ぶと、翌年以降も収納しやすくなります。
申年の年賀状・猿のイラスト
申年の年賀状では、猿をメインにしたイラストが定番です。
猿は表情やポーズを付けやすいため、かわいいデザイン、コミカルなデザイン、和風のデザインなど、幅広い年賀状を作ることができます。

門松や初日の出などのお正月モチーフと猿を組み合わせれば、申年らしい年賀状になります。
また、猿だけを大きく描いたシンプルなデザインなら、写真や挨拶文との組み合わせもしやすくなります。

年賀状などでイラスト素材を使用する場合は、素材サイトごとの利用規約を確認してから使用することが大切です。
猿と日本の文化
猿は、日本の昔話や民間伝承にも数多く登場します。
代表的なものとして「猿蟹合戦」などの昔話があります。また、猿は人間に近い動物として描かれることも多く、知恵やいたずら、器用さなど、さまざまな性格を持ったキャラクターとして登場します。
こうした文化的背景もあり、猿は単なる十二支の動物というだけでなく、日本人にとって昔から身近な存在でした。
申年をきっかけに、干支としての「申」だけでなく、猿に関する昔話やことわざ、信仰などを調べてみるのも面白いでしょう。
申年と「庚申(こうしん)」
猿と干支について調べると、「庚申(こうしん)」という言葉を目にすることがあります。
庚申は十干の「庚」と十二支の「申」を組み合わせた干支の一つです。
庚申信仰は、日本でも長い歴史を持つ民間信仰として知られています。庚申塔など、地域によっては現在でもその痕跡を見ることができます。
ここで注意したいのは、「申年」と「庚申信仰」は同じものではないという点です。
申年は年の十二支としての「申」を指します。一方、庚申は十干と十二支を組み合わせた六十干支の一つです。干支を調べるときには、この違いを知っておくと分かりやすくなります。
申年生まれの人の性格は?
十二支には、それぞれの動物から連想された性格のイメージがあります。
猿は知恵があり、動きが軽く、器用な動物というイメージがあるため、申年生まれについては頭の回転が速い、好奇心が旺盛、行動力がある、社交的などと語られることがあります。
一方で、十二支による性格は伝統的な占いや文化的なイメージであり、申年に生まれた人すべてに当てはまるものではありません。
「申年生まれだからこの性格」と決めつけるのではなく、誕生日や干支にまつわる話題の一つとして楽しむのがおすすめです。
申年のことわざ・故事・猿にまつわる言葉
猿は昔から人間の身近にいる動物だったため、猿を使った言葉やことわざも多く残っています。
犬猿の仲
「犬猿の仲」は、非常に仲が悪く、互いに反発する関係を意味する言葉です。
犬と猿は昔話などでも対立する存在として描かれることがあり、そこから現在のような表現として定着しています。
猿も木から落ちる
「猿も木から落ちる」は、その道の名人や得意な人でも、ときには失敗することがあるという意味です。
木登りが得意な猿を例にすることで、「どんなに得意なことでも失敗することはある」という教訓を分かりやすく表しています。
河童の川流れ
猿そのものを使ったことわざではありませんが、「猿も木から落ちる」と同じように、得意な人でも失敗することがあるという意味で比較されることがあります。
見ざる・言わざる・聞かざる
日光東照宮などで知られる「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿も、猿を使った有名な文化表現です。
「見ない」「言わない」「聞かない」という三つの姿をした猿は、現在では日本を代表する猿のモチーフの一つとしても知られています。
三猿にはさまざまな解釈がありますが、一般には「悪いものを見ない・言わない・聞かない」という教訓的な意味と結び付けて紹介されることが多いです。
申年に使える言葉・キャッチコピー
申年の年賀状や店頭POP、挨拶文などには、猿や「去る」を使った言葉を取り入れることができます。
- 災いが去る一年に
- 苦難が去り、明るい一年に
- 悪いことは去って、良い一年へ
- 申年を笑顔で迎えましょう
- 知恵と行動力で新しい一歩を
- 猿のように身軽に、元気に一年を
「去る」という語呂合わせを使う場合は、縁起物としての意味が伝わるように、「災いが去る」「苦難が去る」など、前向きな言葉と組み合わせると使いやすくなります。
申年の置物を選ぶときのポイント
申年の置物にはさまざまな種類があります。購入するときは、次のポイントを確認してみましょう。
サイズ
玄関や棚に置くなら、飾るスペースをあらかじめ測っておくと安心です。干支の置物は小型のものも多いので、限られたスペースでも取り入れやすいでしょう。
デザイン
猿が一匹だけ描かれたもの、親子の猿、三猿、十二支がそろったものなど、さまざまなデザインがあります。
「申年らしさ」を重視するなら猿単体の置物、毎年の干支を一つずつ飾りたいなら十二支シリーズを選ぶ方法もあります。
素材
陶器、木製、金属、ガラス、土鈴など、素材によって雰囲気が変わります。
和室なら陶器や木製、洋風インテリアならシンプルな金属やガラスなど、部屋に合わせて選ぶと統一感が出ます。
長く使うかどうか
一年だけ飾る場合と、何年もインテリアとして使う場合では選ぶ基準も変わります。
申年が終わった後も猿の置物として飾りたいなら、干支の年だけに限定されないデザインを選ぶのも一つの方法です。
申年の置物を楽しむために
干支の置物は、単に「運を呼び込むためのアイテム」と考えるだけでなく、日本の季節行事や文化を楽しむための飾りとしても魅力があります。
申年には猿の置物を飾り、翌年には酉の置物、その次には戌の置物というように、毎年少しずつ干支の置物を入れ替えていくのも楽しみ方の一つです。
また、毎年同じ場所に干支を飾ることで、「今年も新しい一年が始まった」と感じるきっかけにもなります。
縁起物は、何かを必ず実現してくれるものではありません。昔からの文化や言い伝えを知りながら、自分なりの願いや目標を込めて楽しむことが大切です。
猿の夢占いが持つ基本的な意味
夢占いでは、猿は知恵、知性、ずる賢さ、競争心、人間関係などを象徴する動物として解釈されることがあります。
ただし、夢占いには科学的に未来を予測する根拠があるわけではありません。夢の意味は占い・心理的な解釈の一つとして楽しむものです。
同じ猿の夢でも、猿を見たのか、猿に追いかけられたのか、猿と仲良くしたのか、猿が何をしていたのかによって解釈が変わるとされます。
たとえば、猿がたくさん出てくる夢、猿に襲われる夢、猿を助ける夢、白い猿の夢など、状況によってさまざまな意味が紹介されています。
夢の内容を振り返ることで、最近の人間関係や仕事、気になっていることなど、自分自身の状態を考えるきっかけにすることもできます。
猿の夢についてさらに詳しく知りたい方は、当サイトの夢占いの記事もご覧ください。
申年と他の十二支との関係
申の前は未(ひつじ)、申の次は酉(とり)です。
十二支は12種類が順番に巡るため、申年の次には酉年、その次には戌年、亥年、子年……と続いていきます。
| 順番 | 十二支 | 読み方 |
|---|---|---|
| 7 | 午 | うま |
| 8 | 未 | ひつじ |
| 9 | 申 | さる |
| 10 | 酉 | とり |
| 11 | 戌 | いぬ |
この順番を覚えておくと、「申年の次は何年?」といった疑問にも簡単に答えられます。
申年についてよくある質問
申年は何年ですか?
申年は12年ごとに巡ります。近年では2004年、2016年、2028年、2040年、2052年が申年です。
2028年の干支は何ですか?
2028年は十二支では「申(さる)」で、十干と十二支を組み合わせた干支では「戊申(つちのえさる)」です。
申年の「申」は何と読みますか?
十二支の「申」は「さる」と読みます。「申年」は「さるどし」です。
申年は十二支の何番目ですか?
申は十二支の9番目です。子から数えると、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申の順になります。
申年の次は何年ですか?
申年の次は酉年(とりどし)です。その次は戌年(いぬどし)になります。
申年の置物にはどんな意味がありますか?
猿は「去る」との語呂合わせから、「災いが去る」「苦難が去る」などの願いを込めた縁起物として紹介されることがあります。また、猿の知恵や身軽さなどから、知恵や行動力を連想する場合もあります。
申年の置物はどこに飾ればいいですか?
玄関、リビング、棚、床の間など、置物を楽しめる場所に飾るとよいでしょう。特定の場所に置かなければならないという全国共通の決まりがあるわけではありません。
「戊申」とは何ですか?
「戊申(つちのえさる)」は、十干の「戊」と十二支の「申」を組み合わせた六十干支の一つです。2028年が戊申にあたります。
申年生まれの人はどんな性格ですか?
伝統的な干支占いでは、猿のイメージから、知恵がある、好奇心旺盛、行動力があるなどと語られることがあります。ただし、これは文化的・占い的なイメージであり、申年生まれの人すべてに当てはまるものではありません。
申年と猿は同じ意味ですか?
一般的には「申年」と「猿年」は同じ意味で使われます。正確には「申」が十二支の名称で、それに対応する動物が猿です。
申年まとめ
申年は、十二支の9番目にあたる「申(さる)」の年です。
猿は日本の文化や昔話、ことわざ、信仰などにも登場する身近な動物で、「猿」と「去る」の語呂合わせから、「災いが去る」「苦難が去る」などの縁起を担ぐ文化もあります。
申年の置物を選ぶ場合は、縁起の意味だけでなく、デザインやサイズ、素材、飾る場所なども考えて、自分が気に入ったものを選ぶとよいでしょう。
また、申年について調べる際には、十二支としての「申」だけでなく、十干まで組み合わせた「干支」に注目すると、より深く理解できます。
2028年は「戊申(つちのえさる)」。申を含む干支には、甲申・丙申・戊申・庚申・壬申の5種類があります。
申年をきっかけに、猿の置物や縁起物を飾ったり、猿にまつわることわざや文化を調べたり、年賀状に猿のイラストを取り入れたりして、十二支の文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
当サイトでは、申年だけでなく、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・酉・戌・亥についても、それぞれの意味や由来、置物・縁起物、夢占いなどを紹介しています。